日常

殴り合いドリーマー

昔の青春モノによくあった男同士が河原で殴り合いの末に「フフフ…ハハハ…」などと笑いながら仲直りみたいなやつ、アレを俺と知らない男がやっててさ。ひとしきり殴りあったあとに、どちらからともなく「フフフ…」って笑い声が漏れ始めて、そのありがちな流れ…

カレーの王子様

行きつけのカレー屋の日替わりランチメニュー以外に楽しみがない人間が存在する。俺だが。 今日などはカレーを食べてる最中に「明日の日替わり何かな?」などと考えていた。もうだめだ。

ハッピーバレンタイン

イベント商戦は先手を打つのが当然とはいえ、元旦の駅貼りポスターでお菓子メーカーが「もうすぐバレンタイン!」っつう感じの広告を出していたのには戸惑ったな。1月1日ともなれば視覚聴覚は自然と「あけましておめでとう」を受け入れる形になっているもの…

駅前CLANNAD

駅前でチラシだか割引券だかを配っている男がいた。近づきつつあるクリスマスを意識してのことか、配られてる紙片が星型をしていたので、俺は風子の事を思いだして少し笑った。男が紙片を手渡そうとする毎に、心の中で「これっ どうぞっ!」「これっ!どうぞ…

都内の路上にて同人誌を見るのこと

さっき夜道を歩いていたらハガレンの女性向け同人誌が無造作にゴミ捨て場に散らばっているのを見かけた。それにしても道路に女性向け同人誌が散らばってるのって不思議な光景だなー。男性向けエロアイテムが道に落ちてるのは珍しいことでもないんだけど。 ち…

アニコス幼女 赤青黄

商店街を歩いていたら、前方からアニメキャラのコスプレをした幼女集団が押し寄せてきた。俺が発狂したのは残念なことだが、眼前の艶やかな幻覚を追っていると、この世には幸福な狂気というのも存在するのかもしれないなあと思った。が、まあ、単に今日がハ…

片付けなくちゃくるっちゃう

狂いの構造(春日武彦 平山夢明著)という本に「異常犯罪者の部屋は大抵汚いよ」みたいな話が載ってたんで、「あー」とか思いながら部屋を片付け始めた。いや、異常犯罪に心当たりはないのだけれども、1つの事に鈍感になることが別の何かへの鈍化を招き、気…

犯罪自慢小学生

あどけない顔だちをした小学一、二年生ぐらいの子供達が2人で道を歩いていた。1人が無邪気な笑顔を浮かべながら「万引きってしたことある?」と、もう1人に問いかけた。問いかけを受けた方の子は、九月とは思えぬ日差しに負けぬぐらいに溌剌とした調子で「あ…

ボウ アンド ボーン

全身の関節に違和感がある。錆びた。シャワー浴びたあと体も拭かずぼんやりしていたのが悪かったらしい。骨と肉の間にごわごわとした感触がある。これはもう骨が錆びてしまったとしか思えん。そんなことを考えていたら懐かしい記憶が蘇ってきたので指の骨を…

SPIKE CAT CITY

正式名称は知らんが猫よけの剣山みたいなのがあるよな。プラスチック製のスパイクを置くことによって猫の侵入を防止するやつ。この前散歩してたら、あれが異様なまでに設置されている区画に出くわした。一軒の家に、とかじゃなくて、その町内のほとんどの家…

バットマン イン ザ ホワイトヌーン

白昼の往来を1人の男がバットを持って歩いてくる。それに気付いた俺は恐怖に怯えた。こんな大通りをバットを持った男が?半袖のTシャツから覗くトライバルの刺青、何日も洗われていない様なボサボサの髪、何かを睨んでいるかのようでありつつもその対象がわ…

梯子の下を通ると不幸になる

道に並んだ数脚の脚立を次々と黒猫が潜り抜けていった。なんたる不幸な光景よ。黒猫と梯子潜りの災厄コラボ。一脚潜り抜けるごとに黒猫に不幸エナジーが蓄積されていき、その体の黒さは徐々に深みを増していく。そして全ての梯子を通過した黒猫の体毛は闇よ…

アスファルトの上の修行僧

さっき朝の散歩の途中で寺の前を通りかかったら、泥酔したスーツの男が座禅の姿勢で眠りこけていた。 1人の人間の肉体を舞台に繰り広げられる欲と悟りのコラボレーションに軽く心を揺さぶられた。 とりあえず手をあわせて拝んでおいた。

ゲームと虫の夢

嫌な夢を見た。 夢の中の俺は「かつてゲームが表現できる絵は、たかが知れていた」と若いゲーマー達に言う。続けて「単純な一色の線で表現できるように昔のゲームの敵キャラは虫ばかりだった。そして、その多くは蟻であった」と俺は語る。 ここで俺の回想が…

てめえらの魔術は何色だ

定食屋の店内にYMOのテクノポリスが流れた。あの曲ってまだ見ぬ未来感に溢れすぎていて「この曲はテクノポリスってタイトルなんだ」って意識して聞くとすごい面白いな。笑いを堪えきれないぐらい。 なんつうか畏敬や羨望満載のレトロフューチャー感というか…

ベストバレンタイニスト

「私はバレンタインには良い思い出しかない!」というセンセーショナルな主張に、喫茶店で俯きながらDSを弄っていた俺は何事かと頭を持ち上げた。喫茶店の奥の方に視線をやると、そこには髪の長い女子高生が左の掌を拳骨で叩きながら、つれの女子高生に熱弁…

交わらぬ二つの星

また今日もだ。最近、飯を食いに行く途中でいつも同じ男と出会う。迷彩服を着た太目の男は、俺と同様にこの大通りに目当ての店があるらしい。よくもまあ飽きもせずに同じものばかり食えるものだ。ああ、それは俺もおんなじか。目的地に着いた俺は歩みを止め…

水を汲んできてもらう夢

夢の中で訪れた、知人のそのまた知人の屋敷を立ち去る時、その家の婆が俺を呼び止めて「水はいかがですか」と聞いた。俺は「ああ、いただきます」と答えたのだが、婆が水を汲んで戻ってくる前に覚醒してしまった。目を覚ました俺は喉が渇いていたにもかかわ…

モンゴル大学

飯野賢治がエネミーゼロ発売時に言っていた「デジタルの悲しみ」というキーワード。ファミ通のインタビューで挙げていた例は「間違い電話をきっかけに知らない相手と意気投合したんだけど、会話が盛り上がってる最中に間違ってその電話を切ってしまった。そ…

完全忘年忘年会

大晦日は、去年遭遇したありがたい幼女導師(http://d.hatena.ne.jp/lu-and-cy/20051231#p2)のお言葉をいただこうと思って商店街に立っていたのだが、残念ながらエンカウントは発生しなかった。実は夏頃に一度、導師とは再開を果たしている。その時の導師は…

夢の中で見たCM

ゴン中山が緑のたぬきを見ながら素っ頓狂な声で「赤いねーっ!」って言うCM

ゲームの借りはゲームで返せ

ゲームとリアル-GAME NEVER SLEEPS http://d.hatena.ne.jp/IDA-10/20061216/1166231406 スト2の対戦してたら対戦台の向こうからヤンキー系リアルファイターが来たよ話。 俺もあったなー。スト2の対戦台に座ってプレイしてたら向こう側のプレイヤーがどうも…

夢と運動

三人一組になって蜥蜴が這うような姿勢でビルの階段を登り続ける競技に参加する夢を見た。 残念ながら覚醒をもって競技半ばでリタイアしてしまったのだが、目の覚めた時に異常なぐらいに動悸がして、それは暫く治まらなかった。 夢の中であっても激しい運動…

酢と油

ファミリーマートの店内放送でしきりに唐揚げ寿司というものを薦めている。レジで店員にお申し付けくださいと言われてもちょっとそれは買う気になれないよと思いつつ買い物を続けていたのだが、何度も薦められるうちに「とりたてて良くはなかろうが、それな…

夢の中にでてきた金言

「探し物をしている時に」で話し始めたとき、「それは一度探したはずの場所から見つかる」と続ける人間と、「それは置いたはずもないような場所から見つかる」と続ける人間の二通りが存在する。前者は本人不在の場での悪口を好むタイプであり、後者は当人が…

グルーヴィーデイズ

どうも調子がおかしい。些細なこと(近所の学生が爽やかな挨拶をした程度)でも異常な嬉しさを感じてしまうのだ。それは良いことじゃないかと言われるかもしれんが、しばらくすると反動で妙な疲労と憂鬱が訪れる。 世の中は嫌なことの方が多いと思っていたが…

真インターネットアーカイヴ

なんとなく自分が高校生の頃に、あるラジオ番組に投稿するときに使っていたペンネームでグーグル検索してみた。ヒットした。いるもんだな。こういうのを文字に書き起こして保存してる人って。そしてハガキの内容の薄ら寒さに青ざめた。ハガキ1枚読むごとに実…

恋のマジックポーション

恋愛の高揚感は魔法に例えられたりするが、それが永続効果を持つものではないことはご存知のとおり。シンデレラのお話の中を例に出せばわかりやすいでしょうか。ひとたび魔法の効果が消えてしまえばドレスはボロ布に、馬車はカボチャに、立派な馬は小鼠に、…

石焼神

秋らしい曇り空だといえばその通りかもしれないが、それでも日中の気温はまだ高い。そんな中、ちょいと早めの石焼きいもを売る車が一台。皆さんも御存知の通りの節回しで「ぃいしやーきぃーいもぉー」などとやってるわけだけれども、普通とちょっと違うのは…

ゲシュタルト崩壊DS

先日触れた漢検DSなんだけど、これをプレイしてる最中のゲシュタルト崩壊率が高い高い。俺だけなのかなあ。平仮名の「わ」だの「落」って漢字だの、次々わからなくなる。1個わからなくなると、わからなさの渦に巻き込まれて全部わからなくなる。「これらのゴ…