週刊少年ジャンプ連載中のカインのこととか

今まで困ってる人の気持ちを考えずに、笑えば幸せになれるという題目を唱え続けていた主人公・カインさんなんですが、自分の弟が死んだら"あの日を境にして笑顔が消えた…"ですって。どんな身勝手だよオマエ。
なんか最近の少年漫画って、瞬間的にかっこいい(と、作り手は思ってる)場面ののつぎはぎで物語が構成されているせいで、通して読むとあきらかに主人公の行動が一貫してないってのが多い気がしたんだが、つじつまの合わなさなら昔の漫画に敵うはずないのになんでこんなに気になるんだろうなあ。
多分、昔の漫画で「君のためなら死ねる」って台詞が出た場合、"死ねる側"の主張が伝われば充分だったんだけど、今だとキャラクターそれぞれの心理描写の強化のせいで"死なれる側"の意見や"死ねる側"と"死なれる側"の関係にまで気を配らなくてはならならないといけなくなったからじゃないだろうか。
心理描写を前面にだしてるくせに、そこがおろそかだとやっぱり気になるもんだよな。
そういうのを描くのに向いてない人は、無理せずに心理描写をサクッと切り捨てちゃえばいいような気がするんだが、今の風潮だとそうもいかないんだろうか。
描き手自身も心理描写過多な漫画を読んできてるから、自分が描こうとしてもやっぱりそんな風になっちゃうんかもしれん。
テニスの王子様を読んでる世代がプロになるのを待つしかないのか。
いやいやいやいや、あれはメインターゲットが小中学生男子じゃないし。