第28話・最終決戦!友情のブログシュート!

都合により前に28話だと言ったやつは別のとこに移動になりますの巻



アナウンサー「火山口の上に吊り下げられた特設ステージの上で今、全世界注目のバトルのゴングが鳴り響いた!なお、この試合はインターネットを通じて世界中にリアルタイム配信されております」
翔「ブログサタン!今日こそおまえの仮面を剥がしてやるぜ!」
ブログサタン「私を今まで戦った闇ブロガー達と同じだと思わないことだ。喰らえ、3カラムドラゴン!」
アナウンサー「なんという技だ!三ツ首竜の形をしたオーラが翔くんに襲いかかる!不安定なステージ上では竜の攻撃をかわすのがせいいっぱい。とてもブログを更新できる余裕はありませーん!」
ブログサタン「そして見よ、これが悪魔に魂を売った闇ブロガーの力!スパム・インフィニティ!」
アナウンサー「身動きがとれない翔くんを尻目にスパムトラックバックの嵐!ブログサタンのカウンターがすごい勢いで回っているーっ!」
翔「うう…」
ブログサタン「既存の購読者がまったくいない状態でのブログ勝負における基本戦術はスパムトラックバック。キレイ事だけでブログがやれると思うな。他人への気づかいなど何の役にも立たん」
翔「……じゃない…」
ブログサタン「何か言ったか?小僧」
翔「他人を傷つけるためのブログなんて、そんなのブログじゃない!」
アナウンサー「翔くんのテンプレートがまばゆく輝いたーっ!これは一体!?」
翔「スーパーテンプレートチェンジ!舞い上がれ!ゴッドペガサス!」
ブログサタン「ヌッ まだそんな力が残っていようとは…。しかし諦めろ、非情に徹しきれぬ貴様に勝機などない!」
アナウンサー「着実にヒット数を上げるブログサタンに対して、翔くんのアクセスカウンターはいまだにゼロ!翔くんの勝利はいまや絶望的…いや…これは?これはどういうことだ?翔くんのゴッドペガサスに次々とトラックバックが!?」
メガネ「あーっ、あのトラックバック元は、翔が広告を出して探し出した迷い犬の飼い主!」
さをり「見て見て!こっちは翔が作ったサイトで店が持ち直した海の家のおじいちゃんからよ!」
パンチョ「わーっ!房源さんと息子さんからも送られてきたドン!」
ブログ名人「そうだ…!この勝負は世界中に中継されているんだ!今までネットを通じて翔と繋がった人達の想いがトラックバックを通じて流れ込んで来ている!」
アナウンサー「『がんばれ翔!』『負けるな翔!』というトラックバックがズラリと並び、翔くんのアクセスカウンターは猛回転!」
翔「そしてこれが…これが、俺の全てをかけた…」
アナウンサー「翔くんの体が宙に浮いていくーっ!」
翔「ブログシュートだーっ!!」
アナウンサー「翔くんのカウンターが振り切れたーっ!勝者は翔くんーっ!」


ブログサタン「見事だ…翔よ。」
翔「ああっ!その顔は…父さん!」
ブログサタン「おまえはもう父を超えた。これで私も安心して母さんの元へ逝くことができる…」
メガネ「ああっ 翔の父さんが火口に!」
翔「止めろ、父さん!どうしてだよ!今まで俺のピンチを影で助けてくれたのは父さんなんだろ?父さんはまだ昔の優しい父さんのままのはずだ!」
ブログサタン「私は…やりなおすにはもう歳をとりすぎた」
ブログ仙人「待てィ!ブログサタン…いや火尾 行真よ!」
行真「あなたは…ブログ仙人…」
ブログ仙人「ホッホッホ 歳をとりすぎたとかいうのはワシへのあてつけかいの?」
行真「い…いえ、そんなことは…」
ブログ仙人「歳など…関係あるものか。今、自分に書けるブログを書けい。たしかに、おぬしの手は確かに汚れてしまったかもしれん。そんな自分と向き合うのは辛いことじゃろうて。しかしな…それが今の自分だというならば、そんな自分と向き合ってブログを書けい!さすれば…必ず道は見えてくるじゃろう…」
行真「ブログ仙人…」
ブログ仙人「おぬしが書きたいものは何じゃ?」
行真「私はブログを使ってたくさんの人を傷つけてきた。全世界を旅してその罪を償い、それをブログに記したい」
さをり「ちょっと!ちょっと待ってよ!せっかく翔に会えたっていうのにまたいなくなっちゃうなんて…。翔がどれだけ寂しい思いをしてきたのかわかってるの?」
翔「(ゴシゴシ)……平気だい!俺、父さんが帰ってくるまで待ってる。ずっと、ずっと!父さんに会えなくても父さんの書いたブログは読めるんだろ?俺、待ってるから!」
行真「翔…。おまえは本当に大きくなったな…」

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Dr.スパム「行真めーっ!あと一歩というところで情に流されおって!まあよい。帰って作戦の練り直しじゃ。次こそは翔のやつめを…」
虎場「どこへ行くんだい?Dr.スパム」
Dr.スパム「お、おまえは虎場!」
虎場「観念するんだな、Dr.スパム。今、ネットポリスが各所に散らばる闇ブロガーの秘密サイトを次々と摘発しているところだ。じきに全ての闇ブロガーは捕まるだろう。Dr.スパム!もはやインターネット上におまえの居場所はない!」
Dr.スパム「そんな…我が野望がこんなガキどものせいで…トホホホ…」
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さをり「ん…?あの人、誰かしら?」
???「翔サンデスネ?」
翔「おっちゃん、誰だい?」
???「ワタシハ、アメリカ航空宇宙局ノ者デス。翔サンニオ願ガアッテ参リマシタ」
(最終回・翔、宇宙へ!星からのメッセージ!に続く)