伝説が絆を紡ぎ出し死んだ人が生き返るRPG

ゲームはいかん。何がいかんのかというと死んだ人が生きかえるのでいかん。子供達が生命の尊さを理解できなくなってカブトムシの腹を探って電池をいれる場所を探す(都市伝説)。
しかしなんだ、それって「最終的に主人公が死ぬ小説を読み終わった後に1ページ目に戻ってみたら死んだはずの主人公が生きてるよ」っつうのとどう違うのか?未来を選択できるのがけしからんわけ?いやいや、最初のページに戻ったら物語の主人公が生き返ったというのはあくまで読者視点であり、作中で死んだ事実というのは変わらないんだけど、ゲームのキャラは作中で何度でも生き返る事ができているじゃないかっつうことなのか?いや、1キャラが死ぬまでを1つの物語と考えればなんら不都合はあるまい。俺の操るスペースシップが撃墜された時点でエイリアンの猛攻により地球は滅亡。姫は地獄の拷問を受けた末に釜で茹でられるし、ボクサーは表舞台から姿を消し酒場で用心棒をはじめたらチンピラに刺されて死んだ。だからゲーマーは負けられないんです。決してやり直しのきくようなイイ加減な態度で臨んでいるわけじゃないんです。敗北が許されぬという重圧を背負ってあなたの息子さんは戦っているんですよ、お母さん!スナック菓子食べながら遊んでるけど!なんか口は半開きだけど、あれは戦士の顔ですよ、お母さん!
よし、これでお母さん達を説得できたと思う。あと、プレイヤーキャラが死んで次のキャラが出る時は「姿形はさっきの奴と同じだが俺はさっきの奴とは別人!でも志は同じなので奴のあとを引き継いでがんばりたい!」とかいうボイスとともに点滅しながら画面上部から降ってくればいいんじゃないかな。敵兵も「絵の具だぜー」と言いながら赤いものをまき散らして倒れたり、「今飛んできた弾丸とは無関係にちょうど寿命が来たので天寿を全うした!」と叫びながら死んだり、「急にテレポート能力が身に付いた!」と言って点滅しながら画面から消えたりすれば良い。
あれ?なんかこれはこれで面白い気がしてきたな。言い訳100連発みたいなゲーム。やべ、言い訳って言っちゃった。違うんです。言い訳じゃないんです。誰も傷付いてないし誰も死んでません。理想郷です。理想郷なのに舞台は戦場!その設定がまた子供達の考える力を養うと思います。