涼子とラクダ

昔、広末涼子が針の穴を通る2時間ドラマを放送してたと思うんだ。夢の中での話だぜ?
天国行きを望んだ金持ちは素行を改める前に針の穴にラクダを通す方法を模索した。逆転の発想だ。あらゆるものが針の穴を通り抜け、最後に広末がニュルッと通り抜けた。すごくかわいかったらしい。
ラクダが通ったら目的達成だったのだが、まあノリで色々通してみた。鹿、牛、ショベルカーときて、その次が広末だった。
針の穴を通ったラクダに乗って、針を穴を通った広末が、月に照らされた砂漠を粛々と進む。月も針の穴を通ったヤツ。
針の穴の向こうの月とこちらの月であわせて2個の月が存在するという。同様に広末も2人いるという。どちらも富める者の手の中にあるという。
2人いるなら1人ぐらい…と思うだろうが、金持ちというものは2を手にすれば3を欲するものだ。もちろん3を手にすれば4を望む。かくして屋敷の地下には広末が100人。
100人の広末が日夜、奇行を働いたり茶を飲んで浄化されたりしている。地下で。


言い忘れたが、針の穴にラクダを通す方法というのは、針の穴を大きくするというものだった。
もっと早くに気付けばあんなにたくさんのラクダが死ぬ事はなかったのだが。
もしくは、ずっと気付かなければ広末が増える事もなかったのだが。
あと結局、金持ちは地獄に堕ちたという。