ゴリラ系ネーミング界のエース

アニメや特撮に登場するゴリラの名前をもじった怪人・怪獣等だが、基本的にはゴリの部分はキープしつつ語尾を弄る感じのものが多い。ゴリラという名前のキモは「ゴリ」の部分であり、更に言えば「ゴ」の語感(ど根性ガエルのガキ大将ゴリライモの胸に書かれた文字を見よ!)であるわけだから、ゴリに手を加えられないのは仕方の無いことだ。
その中で頭ひとつ抜けてるなと思うのが小さな巨人ガンバロンという特撮作品に登場する「オソロシゴリラ」だ。ゴリラの部分はそのままにオソロシユニットを増設。本当ならゴリラに対する恐怖の表現であれば「コワイ」の方が妥当な気がする。なぜなら怖ろしいには畏敬のニュアンスが感じ取れるからで、どちらかといえばゴリラに似合わない。しかしそこをあえてオソロシで攻める。ネーミングはゲーオタには「街〜運命の交差点〜」でお馴染み長坂秀佳。流石のセンスである。
そしてもうひとつは風雲ライオン丸に登場する「ゾリラ」だ。ゴリラの心臓部である「ゴ」を弄る大胆さが素晴らしい。常人なら尻込みしてしまう暴挙である。「ゴリラ怪人・ゾリラ」と肩書き付きで書いてみると、その大胆さが際立って思わず噴き出してしまう。また「ゾ」というのが良い!(前述のガキ大将の胸にゾと書かれてるところを想像してほしい)
残念なのはイタチ科のゾリラという動物が別にいることだ。まさか考えた人もゾリラなんて生き物がいるとは思わなかっただろうなあ…。そこら辺がわずかに減点対象。


ゴリラモンスター業界もいろいろ大変だろうな。名前、かぶりやすそうだし。でも彼らには柔軟な発想を持ってゴリラ界に新風を吹き込んでいって欲しいゴリ。