コギャル用語とストーカー

また君か。@d.hatena-ひと夏の経験値
http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20060910#p2

…あと、蛇足というか細かいんだけど、時代小説として気になった部分も一点ある。132p 目の以下の記述だ。

だからといって向こうのホームまで走っていく、というのも問題がある。場合によっては彼女たちに「えっ。ストーカー?」などといぶかしがられてしまう!

この「ストーカー」という用語が一般化した時期だ。作品年の数年後な気がする。

96年には流行語になっていたらしいストーカーって単語だけど、これを聞いて思い出すのはジャンプで連載していたアウターゾーン
アウターゾーンの案内人(ストーカー)ミザリィです」という風に独自の造語として使用されていた。まさかこんな単語が流行語になろうとは連載開始時(1991年)の作者も想像だにせんかっただろう。しかし連載終了が1994年なので流行語の魔の手に掴まれることなく逃げ切っているわけか。たしかジャンプの作者コメントで「案内人と書いてストーカーと読ませるのはこの作品ならではなので、英語のテストに書いたりしないでね」みたいなことを言ってたなあ。
そして1990年代半ばの流行語というとコギャル用語なんだけど、俺がコミックコーナーで見かけるたびに、まるで身内が犯罪でも犯したかのような恥ずかしさにとらわれていたタイトルが少年エース連載の「チョベリバ緋牡丹お嬢さま」。なんであんなに恥ずかしさを感じていたのかと思って調べてみると、これって1999年までやってるのな。たぶん、俺は2000年に入ってからこのマンガを見かけたんだろう。そりゃつらいよ。
で、現在チョベリバは死後となりストーカーは今日も使われ続けてるんだが、単に元あるものの言い換えでしかないチョベリバが消え、適当な名前が存在しなかったものに名前をつけたストーカーが残ったのは当然のことだよな。
今まで呼びようがなかった行き過ぎた情熱に名前が与えられた…という言い方をするとロマンチックだ。実際は別にロマンチックじゃないんだが。犯罪だし。