久しぶりにゲシュタルト崩壊

書き取り能力の低下が叫ばれるワープロ世代。とりあえず常用漢字だけでもなんとかせねばなあと思いニンテンドーDS用の「漢検DS」でトレーニングする俺であったのだが、タッチペンの認識力の問題か我が悪筆の問題か、入力した文字がことごとく誤認識される。漢字ならともかく、これがひらがなや数字にまで及ぶから堪らない。さきほども平仮名の「れ」が認識されずにイライラしながら「れ」と書いては削除「れ」と書いては削除を繰り返しておったのだが、それを10回ほど繰り返したあたりで突然に「れ」が書けなくなった。升目の左側にペンを置くところまではわかるのだが、それをどう動かしたものか全くわからない。無理をして「れ」を書こうとペンを走らせたあとに浮かび上がるのは見たこともない糸屑のような記号。自分がこのような糸屑を文字だと言い張って量産していることに不気味さを覚えながらも「れ」を捻り出そうともがく俺。しかし6つ目の糸屑を作成したあたりで、それはピロンという音とともに「れ」として認識されたのであった。かくて更なるゲシュタルト崩壊の渦に飲まれる俺。