犯人はヤツ

この文章は推理アドベンチャーゲームポートピア連続殺人事件の重大なネタバレを含んでいますっていうかヤスの話なんだけど、あの「犯人はヤス」って言葉の言っても構わない感はなんだろな。近い時期に出た(PC版が1年差、FCが2年差ぐらい)ゲームでもオホーツクに消ゆの犯人を言おうとすると少し躊躇しちゃうもの。
それは単純に犯人がヤスであるという情報がある年代の人間に広まりきってるからなんだろうけど、じゃあ何故広まったのか。やっぱ犯人が部下のヤスであるという意外性だよな。身近な人間が犯人というのは推理小説でありがちなんだけど、常に主人公に同行して命令を求めてくるという、いわば背景とツールの役目を同時にこなしているヤスが犯人であるというのは、単に身近な人間が犯人というのは違う驚きがある。ドラクエのラスボスが画面上部に表示されてるステータス画面だったら驚くじゃないですか。なんか例えが間違ってる気がするけど。
そしてコストの低さに反する破壊力かな。「犯人はヤス」の5文字でソフト1本にこめられた世界を破壊できるという。世界を破壊できる言葉…呪文よな、これはもはや。口伝で後世に伝えられていく黒魔術。今後この世からポートピアというゲームが忘れ去られても、この言葉だけは残るかもしれんね。なんかすごいパワーを持つワードとして。「ハンニンハヤス!」ピカーッ!ドゴーン!みたいな。