Elite Beat Agents

押忍!戦え応援団の海外版であるEBA、細かい部分で改良点が多くてよく出来てるなと思ったのだが、ゲームとは関係ないところで気になることがあった。演奏に成功すると画面に○が表示され、失敗すると×が表示されるんだが、たしか英語圏では○にポジティブ、×にネガティブの意味はないと聞いたことがある。海外で「日本ではエックスは駄目をあらわす記号だからX-BOXは売れないらしいぜ?」とかいう噂が流れたというしな。対戦モードのアイドルコンテストステージでも審査員が○×のプラカードを持ってるけど、ここら辺は通じてるのだろうか。×は画面を覆い隠して○はその中心から画面が見えてるから雰囲気的に通じないこともないのかなーと思わなくもないが、海外版とはいえスタッフの大半は日本人であるようなのでチェック漏れの可能性もあるなと思った。あとマジシャンステージで黒ひげ危機一髪ネタがあったんだけど、これも通じるのだろうか。メジャーなおもちゃだから海外発売ぐらいしてるかもしれないけど、万人に通用するのかという。
EBAでは、そもそも海外では応援団が通じないということでキャラクターもストーリーも変更されている。応援団が応援だけに徹して手出しはしないというのは「自力で苦難を突破してこそ」みたいなテーマがあるから理解できるんだけど、「迷い犬を飼い主宅から400マイル離れた地点で発見→エージェント、車で出撃→踊りで応援」とか「無人島に遭難者発見→エージェント船で出撃→踊りで応援」とかはもはや狂気の範疇だよなあ。お前が乗ってるそいつに乗せて帰れよみたいな。コメディに真顔でつっこんでもしょうがないんだけど、根性論があの世界を正常に見せる最後の砦だったのかと気付かされた。といってもその最後の砦が瓦解したEBAのストーリーがつまらないといったことはなくて、むしろ「アメリカにはアメリカ流の浪花節があるんだぜ」的なアレで泣かせてくれるんだけど。最終面とか涙で前が見えなくなってプレイ不能になったし。
あ、踊りで応援というのはすんなり理解できるだろうか。いや、向こうはチアリーダーがいるしな。むしろ本家か。ああ、そういやスペースチャンネル5も踊りで問題解決ゲーだなあと思ったが、よく考えたら奴は銃撃ってるな。踊りこそが正義の世界と見せかけて、やってることは銃殺か。エイリアンへの対処としてすごく普通だ。EBAは踊ってる最中にエネルギー球体っぽいものを放出しまくってるわけだから、そういうエネルギーが存在する世界だと思えば変ではないのかな。それでも「乗せて帰れ」あたりの感想は譲ることができそうにないけど。