未来日記

未来日記 (1) (角川コミックス・エース (KCA129-5))

未来日記 (1) (角川コミックス・エース (KCA129-5))

逆に面白いだとかいう言い回しはあまり好きではないのだが、あるものを経たからこそ面白くなったものってあるよな。
俺が好きな漫画の「ゾンビ屋れい子」のゾンビ召喚術って要するにジョジョのスタンドを言い換えただけなんだけど、ジョジョにおける「スタンドにも能力者にもやられ判定がある」ということで拡がる駆け引きを見たあとだと、使役するゾンビはどれだけ粗末に扱っても能力者は痛くも痒くもないというゾンビ屋の設定が新しく見えたりするんだわ。全然新しくないはずなのに。
本屋で未来日記の帯だかポップだかに書かれた説明を見たときも「12人のキャラクターの所持能力が全員未来予知!?新しい!」と思ってずっと気になってた。今どきの能力バトル漫画といえば、その能力の奇抜さと種類で勝負する方向に向かってるのに。
「しかし未来予知が出来たところで相手を攻撃するのって難しいよなー。それが12人分だと話が入り組みすぎちゃうんじゃないだろうか」と思ったら、「未来予知で相手の移動経路が分かったんで、ちょっくら行って殴り殺してきます!」みたいな使用法であり、これまた新しい。殺す手段は能力関係なしなのかという驚き。驚く必要ないはずなんだけど。
個人的にデスゲームものが好きなので今後の展開に期待している。あんま捻らないでこのまま頑張って欲しいと思うな。