だから双蒼星ってなんだよ

PS2用ソフト、北斗の拳 〜審判の双蒼星 拳豪列伝〜が発売されたんだが、とりあえず知りたいのは双蒼星ってなんだよということ。蒼星が死兆星なのはわかるが、双ってなんなんだ。
ちょっとここで説明させてもらうと、このゲーム、北斗七星ゲージというものが存在する。相手の特殊攻撃を食らってしまうと北斗七星ゲージが減少していき、最終的に死兆星が輝いた状態になるとライフゲージがどれだけあろうとも一発逆転される可能性がでてきてしまうのだ。
そしてこのゲームは対戦格闘ゲームなので死兆星ゲージは1P側と2P側それぞれに存在する。ああ、つまりそれで双蒼星?よく考えたらこれえらいことだぞ。2人とも別の死兆星を背負っているということは2人とも別の北斗七星を背負っているということであり、それは即ち2人の背後にはそれぞれ別の宇宙が存在するということになる。気軽につけたであろうサブタイトルが恐ろしい事態を招いてしまった。平行世界の境目で行われる殴り合いなのか。
でもこの全員が別の世界を生きているという理屈でいくと、原作のあれこれの説明もついてしまう気がする。ある者にとっては見える死兆星が別の誰かには見えない理由がはっきりするし、天が同じ時代に2人の伝承者を送りだしたのではなく、それぞれの世界に伝承者が1人ずついただけということもわかる。ユリアは転落して死んだけど代わりが来たのであろうし、あの芝居っ気たっぷりのシンは別人。北斗最大の謎とされるラオウの息子がユリアの子であるかもしれぬという話も説明がつきそうだ。
レイの「ユダ、おまえもまた孤独」という台詞の「おまえ」以外が誰なのかいまいち判然としなかったが、これは登場する人物全員が孤独であることを表していたといえよう。別世界を生きる孤独な星々のぶつかり合い。そこで起こる微かな火花こそが北斗の拳という物語なのだ。
なんかうまくまとめたような気持ちになってしまった。まじで双蒼星ってなんなんだよ。メーカー側からの回答がなければこれを真実と思い込むことにしよう。