奇跡を起こすのは誰だ

毎日毎日「神も仏もありゃしねえ」と繰り返しながら生きてる俺だが、目の前で首のちょん切れた死体が蘇生する秘術を大公開されたら流石に神の存在を信じるだろうな。いやいや、まだこの奇跡が神の手によるものだという保証はないわけだけどさ。神とは無関係な超能力かもしれんし。
しかしまあ、コンピューターRPG世界と我々の世界における神という存在の差はここにあるわけだ。信仰すれば誰の目にも明確な奇跡を起こせるんだもん。神の存在を疑う余地がない。
ところで、大体のRPGにおいてプレイヤー側と敵側の使う僧侶呪文は同じなんだけど、これはどういうことなんだろうな。ドラクエ2のボスである破壊の神シドーもベホマとか使ってたなあ。神のくせに何を信仰してんだコイツ。自分?自分を信じて奇跡を起こしているという言い方をすると、なんかかっこいいな。しかしSFC版ではベホイミしか使えないんだよな。自力であれば他人に授けてるベホマを自分が使えないという道理はなかろうから、やはりシドーは何か上位の大いなる存在の力を借りて僧侶呪文を使っているということか。
善悪を超越した神が存在して、自分を信じる者全てに等しく奇跡の力を授けている説あたりが妥当だろうか。
しかしそうすると、歴史の表舞台に立たず、善悪問わず淡々と信徒(信ずるものであれば怪物や神でさえも!)を増やし続ける上位神の目的とはなんなのだろうな。信じられたがり屋さんなのだろうか。