オタ向け携帯小説

ダイナマイト刑事が「モップ!柱時計!コショウ!」で語れてしまうように携帯小説は「ホスト!ドラッグ!エイズ!」で全てを言い表せるというのが世間一般(狭い世間だな)の認識だと思うのだけれど、昔ファミ通大塚ギチが連載してたトウキョウヘッド2がこんな感じだった気がする。「行き場のない若者がゲームしてセックスして死んだ!」みたいなの。創刊間もないCONTINUEでも似たようなの書いてたけど、どっちも適当に打ち切られてたなあ。でも一応掲載されてたぐらいだしさー、今でこそネットでは携帯小説的世界が馬鹿にされてるけど、こういうのが大好きなオタだっていると思うんだよね。基本は泣きゲーとかと同じなんでしょ?描かれてる犯罪がドラッグをキメるかタイヤキを盗むかの差でしかないんでしょ?そんなことを考えつつ例のコピペの改変として「ガッシ!ポイ!ウルフは投げた。スイング(笑)」というのを考えたんだけど、どうでしょうか。あと、ちょっと考えたんだけど、シューティングやったりセックスしたりの末に、ある雪の日にライバルスコアラーに刺されて死んだりする話はどうか。仰向けに倒れて、弾幕のように降り積もる雪を目で追いながら死んでいくの。天に昇る彼の魂は驚くべきことに一片の雪に当たることもなく空へ消えていったのだった……みたいな。
しかしこうやって書いてるとオタも携帯小説読者も基本的なセンスはあんま変わらない気がしてくるよな。純粋なる者達が見据える先は似かよってくるのでしょうか。