Answer×Answerとカップルの話

クイズマジックアカデミーとは別ゲーだと聞いてはいたが、クイズゲームである以上、似たようなもんじゃないかなと思いつつAnswer×Answerをプレイ。いや、確かに別ゲーだなあ。基本的に簡単な問題がメインなので、問題の表示途中にどれだけ早く押せるかで勝負が決まる。ただ誤答ペナルティが重めなので気軽にバンバン押せない。そのジレンマが面白い。
アーケードのオンラインクイズゲームとしては後発で、かつ現在も稼動中のQMAがハードなやりこみを要求するゲームだけに、差別化を図らなければQMAから客を奪えず新規プレイヤーも獲得できずで惨憺たる結果になるのは目に見えている。けっこう厳しい戦いだと思うんだが、これは上手いことやったなという印象。とにかく問題を覚えまくるしかないQMAに対して早押しと発想力で戦える(といってもジャンルによっては問題を回収しやすかったりするが)AnAnは間口が広い。ゲームセンターでプレイヤー層を見ているとかなりカップル率が高いあたりで、そのとっつきやすさが窺える。
それにしてもカップルは侮れん。女性の方が、一般的に男性が苦手なグルメ・女性向けファッション・ドラマなどをフォローするので死角無しだったりする。なんで相手がカップルだとわかるかというとプレイヤーネームが男性名+女性名とかだったりするのな。それを見ていて思ったんだがカップルプレイヤーはアバターが男性女性で2人表示されればいいのになあと思った。QMAには定型文の組み合わせで挨拶文をカスタマイズしたり、タイピング問題でチャットできたりというコミュニケーションが取れるのだが、AnAnにはその手の機能が全くない。有料携帯サイトに登録しているとチーム内だけに見えるメッセージが表示できるが、とてもまともな会話ができるだけの文字列が用意されているとは言えない。これはトラブルを避けるためであろうと思う。QMAで用意されている定型文が微妙なのも同じ理由だろう。過度のコミュニケーションを要求しないのはアーケードゲームとして正しいので問題ないのだが、ネットワークゲームの面白さは画面の向こうに人がいることを感じられる点にあると思うので、「対戦相手がカップル」っていう情報が視覚的にわかるだけでちょっと面白みが増すんじゃないかなあと思った。「デート中の時間潰しにゲームをやってるカップルなんぞに負けるわきゃねーんだよ」と息巻いてみたりすることもできるし、その後で「いや…、2対1じゃ負けても仕方がないしね…」と呟きながら席を立つこともできる。カップルVSカップルの戦いなんていうのは一対一では味わえないような負けらんない感があるんじゃなかろうか。男用と女用にカードを2枚買わせて、筐体に2枚重ねて入れるようなシステムだとカードも売れて良いんじゃないか。しかしカップルは2人でいるとき以外プレイしないか、片方だけが熱心にプレイしていてデート中のみ2人プレイとかだろうし、あんまり2枚持たせる意味がないかなあ。カップルプレイヤーにはカード2枚買った分、プレイ中に特典があったりすると良いのかとも思ったが、その特典の魅力次第によっては1人でカードを2枚買う偽装カップルプレイヤーが出てくるだろうしなあ。面白そうだが実現は難しそうだ。