セブンスドラゴンどうなのよ?

面白いんだけどさー。なんかこう…現代のゲームとは思えない面倒臭さだよね。手間=悪ではないし、作業ゲーは作業ゲーで面白いので、面倒さを全否定するわけじゃないんだけど、カドゥケウス世界樹を経て広辞苑のように分厚くなった俺の信者フィルターをぶち破る程度には面倒くさいっつうか。
まず街中に配置されたオブジェクトをAボタン連打で調べなきゃなんない。あと街の人に全員話しかけるのはもちろん、どのタイミングでクエストが始まるかわからないので、それを何セットもやんなきゃなんない。あとドロップアイテム収集のために延々どうでもいい戦闘をやらされる。三番目はゲームの根幹の部分だから置いておくとしても、無駄に歩かされまくるのはきついなー。クエスト発生から解決までのアクションが『依頼人と会話→クエスト管理部で受理→(解決)→依頼人と会話→クエスト管理部に報告』ってどう考えても必要ないよな。あと移動を便利にするために存在するポータルなのに、ポータルから街までが微妙に離れてるってなんなんだ。万事がこの調子で面白さとは関係ない部分での移動フェイズが長い。サターンの北斗ぐらい長い。
というと「いやいや、その過程の会話を楽しむんですよ」「ポータルが街の中にあったら設定的に変じゃないですか」みたいなことを言われそうなんだけど、まさにそこなんだよね。今までは『システムが面白かったけど、ストーリーも面白かった』だったのが今回は『ストーリーや設定が大事なのでシステムに犠牲になってもらいました』みたいな。作り手は解答を知ってるので最短距離を通ることができてしまうし、デバッガーはもとより半分ぐらい作業としてやってるからということで、この面倒さを指摘できる人がいなかったんじゃないかなーとか考えた。
ただストーリーがつまらないわけじゃないのが困る。いや、そこは困らないけど。この、システム的にはだるいんだけど話はつまんなくないあたりとクエスト受理→解決の繰り返しという点で、なんとなく夕闇通り探検隊を思いだしてしまった。そいういえばゲーム中に登場する本棚に『トワイライト』『夕闇〜』とかいう本が並んでたんだけど、頭の片隅ぐらいには在ったんだろうか。たしか新納氏はフェイバリットゲームにトワイライトシンドロームを挙げていたし。まあサブイベントとしてクエストを解決していくゲームなんていくらでもあるから全然関係ない気もするけどさ。