推理の究極

  • また君か。@d.hatena -最近の読書

http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20060215#p1

多くの場合連続殺人の犯人を最終段階まで見抜けない探偵が天才的か?という。いやそれはそれでフェアな未来予測にこだわりすぎた結果か。フェアな推理小説の探偵は絶対に超能力者ではないのだから。とはいえ、やはり天才は結果出してナンボというような俗っぽい期待というか憧憬みたいなものは省きたくないという心理もある。超能力に拠らず、悲劇的な連続殺人事件の発生を未然に阻止してしまうような天才探偵の出現を。無茶すぎる注文だなとは思うが。第一それではお話にならない。頓挫してしまった殺人計画などに小説推理の余地はない。むーん。

毎回毎回、犯罪を未然に防ぐのがウリの連載って形ならいけるよね。
"抑止探偵"。
ラプラスの悪魔のような推理力でこれから起こることを予測し、ラストは犯罪計画を諦めさせるべく、犯人(となる予定の者)の耳元で囁く。
「ポケットの中のものでしたら、私がキッチンに戻しておきました」
「あの人、あなたの実のお兄さんですよ」
「こんな手毬唄を知っていますか?」
…よく考えたら、こいつ収入源が全くねえ。

探偵ニュージェネレーション

上からもう一歩進めて意外性のある探偵像を。
"先回り探偵"
ラプラスの悪魔のような推理力でこれから起こることを予測し、起こるはずの犯行を犯人より先に実行ししてしまう斬新な探偵。
…探偵?


"自殺志願探偵"
得意の変装技術で狙われている人物と入れ替わって、自ら殺されようとする。


"手品探偵"
全ての連続殺人が終わったあとに、事前に用意して誰も触れる事のできないようにしておいた封筒を開けると、中に入っている便箋には今回の事件の全貌が書かれている。
拍手喝采


"大天才探偵"
大天才なので、探偵なんかよりも安全で面白くて金が儲かる仕事をいくらでも思いつく。だから探偵なんかやらない。