アプリと課金と死の商人
twitterのタイムラインで久しぶりに『しまにてぃ』という単語を見た。知らない方のために説明しておくと、かつて人気を博したブラウザゲームである箱庭諸島とSNSを合体させたサイトのことだ。自分の土地を発展させながら、時には互いの島の発展のために協力、時にはミサイルを撃ちあって敵対するというこのゲームはSNSとの相性は悪くなかったかもしれない。しかし、丁度mixi全盛期であったためコミュニケーションの類はmixiで済ませてしまう人が多く、必然的に箱庭諸島一本が武器という厳しい戦いを強いられるしまにてぃ。流石にこれだけで生き残るのは困難を極め、サービスは短期間で終了する事となった。
しかし今、箱庭諸島をmixiアプリに持ち込んだらきっと人気がでるよな。もしかしたら、ちょっとだけ遅すぎるかもしれないけど、少なくともサンシャイン牧場と同時期にスタートさせていたら一番人気も夢じゃなかった気がする。
そういえば、そのサンシャイン牧場が課金問題で荒れていると聞く。そんなことで荒れる人たちの気持ちは理解できんが、とにかくサービス提供者への不信感が高まっているらしい。いわれのない恨みだと無視しているわけにはいかない。mixiはSNSなので1人の人間が止めれば、そのマイミクも離れていくということになりかねないのだ。この怒りの原因になっている事は色々あるようだが「サービス提供者の金儲けが許せん」という単純な理由が特に大きいようだ。
だが、mixiアプリ版箱庭諸島をやるとしたらここら辺は簡単に解消できる。武器に課金するのだ。そして支払い先は『死の商人』だという事にする。発射した人間がわからないステルスミサイルが一発10円だとか、他人の島を破壊し続けるロボットが100円だとか。もちろん、それらの攻撃兵器を売りさばくと同時に、ミサイルを防ぐバリアがなども販売する。
もちろん不満はでるだろう。不満を持った人間はサポートコミュニティに書き込む。「死の商人がミサイルを売るのが許せません!」と。しかし、この正論過ぎる発言はサポートコミュニティで発言するにはあまりにも浮世離れしすぎた印象を与えてしまい、「そりゃ許せないけど……」と誰かが呟いたっきり話は終わりになってしまうだろう。仕方ないでしょう?死の商人なのだからー!ハッハッハ、エクセレント!(カイゼル髭を指でねじりながら)
このように、課金もロールプレイ的要素を一枚挟むだけで何となく許せてしまったりするのじゃないだろうか。最終的には死の商人が課金で集めた金を元手に最終兵器を開発して、全ユーザーに宣戦布告してきたりするといいんじゃなかろうか。そして結果的に全ユーザーの島が滅亡、「戦争は悲劇しか生まない……」みたいなメッセージ性だけを残しつつ、売り上げ抱えてサービスを終了すればいいんじゃないだろうか。