恋愛一千万点への解法
「いつも君の事だけを考えている」とか「いつも君の事だけを見ている」は一見甘く優しい感じなのだが、よく考えたらあまり良いことではないな。視界を広くもち色々なことを考える人間の方が、より恋人にとって有益な人間になれるのは間違いない。冒頭の台詞は相手の愛されたい欲求を刺激する言葉であり、更にその優先順位が何よりも高いですよということを相手にアピールするためのものだ。しかしその根底にあるのは自分がそうしたいという欲求。この行動はあくまで自分の快楽のためであり、実は何ら相手のためではない。快楽を共有できているうちは良いが、付き合いが長くなればロマンチックだけで乗り切れぬ局面も出てこよう。その時に備えて相手以外を見ている時間を作り、広く知識や経験を蓄えるべきではないか。
これをシューティングゲームに例えるとだな……
「自機だけを見ている者は知らぬ間に弾幕に追い詰められる。画面全体を見る力を養え!」
ババーン!
という調子でシューターのための恋愛指南とかをでっちあげられないかなと思ったわけですよ。おくてな男子が火蜂女(どんなのだ)を落とすまでっつう感じでね。なんかもっともらしい格言とかあるとありがたい雰囲気がでるじゃないですか。
他には
- ノーボムで貫き通す覚悟を持て。同時に緊急時には確実にボムを撃つ見極めの力を持て。
- 大きな危機こそ大きく動いて避けろ。小さな危機は隙間を抜けよ。
- フル装備の時こそ復活パターンを練れ。
- どんなにコンボを繋いでも死ねばコンボは途切れる。
- 恋愛を始めるは彩京弾をかわすが如し 恋愛を続けるはケイブ弾をかいくぐるが如し。
自分で書きながらこれらが何を意味するか全くわかってないんだけど、抽象的な言葉というのは人を酔わせるよな。なんだか自分が恋愛のTATSUJINになったような気がしてきたぜ。こういう感じで話を進めたあとに「血の通った人間をゲームと同等に扱うんじゃねえーッ!」みたいなオチでいいんじゃないですかね。最後にはちゃんと「この話は嘘ですよ」って教えてあげる優しさ。本だけじゃわからないのはゲームも恋愛も同じだぜみたいな。そんなこと言い出したら何だって本だけじゃわからないんですけど。そういう詐欺行為。