長井秀和と生肉

クッチャクッチャクッチャクッチャピチャッピチャックチャッ長井秀和です。
それではお話しさせていただきハムッハムッハムッ。

(口にくわえてた生肉を放り出して)いやー、でも別に話す事なんてほとんどねえなー。そもそも俺、長井じゃねえし。まして「お話しさせていただきます」とへりくだってまで話したい事となるとまるで考えつかん。ほんとはねー、間違いない間違いないと連呼しながら客席に牛の生首をガンガン放り込みたいんですよ。そうすることでみんなを間違いに気付かせたい。間違いない間違いないと現実から目を背け続ける人達の前に牛の首がドーン。視線がバチーッ。ババアがギャーッ。小娘がジョワーッ。牛の首がモー。サイレンがウー。そして鳴りやまない雨の音…長井秀和です。あー、また嘘ついた。長井じゃねえのに。怒られるんだよね。すぐ嘘つくから。嘘のバリエーションは自分が長井秀和であるということ1つだけ。いやあ、不器用な男ですよ。
雨にも負けず風にも負けず、長井でもなく秀和でもなく、不器用さだけを武器に…こう…生きておるわけですよ。いやまあ、生きてることすら不確実。間違いないと言い切れるものなど何もないのです。間違いない。