オタ氏オタ調 雀鬼伝

ドラマ版電車男の影響で、世間的にオタの口調と言って思い浮かべられるのが「〜氏」とか「〜ですぞ」とかになってるあたり、テレビの力ってすげえのなーって思う。特に非オタ系青少年コミックで描かれるオタってみんなそんなキャラクター。まあ、もともとあのオタ像ってイイ線ついてるんだよな。呼び捨てにできるほど距離感を縮められない、さん付けをするほど距離をとるのも恥ずかしい、そこでオタコンピューターがはじき出した間違った解答が「〜氏」。こういう個性の出し方はたしかにオタっぽい。「〜ですぞ」だとかおどけてみせることなんてオタ以外でもやることだけど、ペース配分を間違えて空気読まずにおどけっぱなし、結果珍妙なキャラクターに…というのもありそうな話。
でもこんなオタ見たことないんだよね。デフォルメなんだからそのまんまを見かけることなんてそうそうあるわけないんだけどさ。しかしオタクとか秋葉系だとか外部発祥の蔑称を受け入れてきたオタのこと、そろそろ当たり前のようにこの口調でしゃべるオタが出現するやもしれん。
ふと思ったんだが、元々「オタク」ってオタが使う二人称が元なんだよな。これについて「オタクは相手だけじゃなく相手の所有物も含めて個人とみなすから」みたいな考察がなされてたのを見たが(たぶん宝島社のおたくの本)、これは単純に上記のような間合いのはかり方がわからないがゆえだったんじゃないかなーと思う。んじゃあ、今のオタは「オタク」でなく「氏」か。呼びづらいな、「氏」。