Berryz工房スッペシャルベストVol.1

Berryz工房 スッペシャルベスト Vol.1
収録曲からも無意味にキャビンアテンダントコスプレをしたジャケからもベストっぽさをまるで感じられないアルバムなんですけど、聴いてみたら、これはこれでええやん(辻)って思いました。この前出たアルバムと4曲も重複してんのはどうなんだよと思ったけど、最近ファンになった人のことも想定(想定しなきゃならないほどいるとは思えんのですが)してるだろうし、この流れで聴くとアリな気はします。
しかしベリの恋愛ソングって常に「フラれたら死ぬ」とか「苦しいので死ぬ」とか言ってる様な気がするんですよね。すみません、常にってのは言い過ぎたと思います。おそらく背伸びした恋や大人の恋を歌わせようとしたのは、幼くしてデビューした彼女たちが等身大の恋愛を歌ってしまうと生々しすぎてヲタがたくさん死ぬからじゃないでしょうかね。その他の多用されるパターンとしては、人生応援歌とかノスタルジーソングとかがありますが、これもヲタが死なないようにとチョイスされてる気がします。おっさんヲタにやさしい世界が構築された。これはもうエヴァよりエヴァっぽいですよ。夏焼をセンターから外してスイッチ。夏焼をセンターから外してスイッチ。
そういえば軽部アナフットボールアワーの岩尾さんがBerryz工房を紹介する時に「成長が楽しめるアイドル」という言い方をしたみたいなんですけど、ベリ世界を構成してるのって成長痛なんですよね。にょきにょきチャンピオンであると同時に痛い痛いチャンピオンなわけですよ。それをいい歳した大人がニヤニヤ眺めるという…まあ、最悪の構図なんですけれども。
岩尾さんといえば最も好きな曲として『付き合ってるのに片思い』を挙げてたんですが、俺もこれはすごく好きですね。あまりに優等生すぎる曲なんでつまらないと言う人もいるようなんですが、これは良い優等生だと思います。嬉しさ寂しさ表裏一体のとりとめもない物語が桃子や熊井ちゃんの「あなたーに片思い」でスッと着地してしまうあたりが素晴らしいですね。岩尾さんとはいい酒が飲めそうです。