俺の仲間内だけで流行した漫画の台詞
別にそんなに面白いわけでもないはずなのに妙にツボにはまってしまい、仲間内で繰り返し使っているうちにどんどん面白くなってしまった台詞を思い出しながらメモしてみようと思う。
なお、俺には不幸にしてオタの友人が少なかったせいでネタがジャンプネタに偏っていること、記憶をたよりに書いているので間違いがあるかもしれないこと、これって他人が見て面白いの?という疑問を抱きながら書いていることを先に宣言しておきたい。
◆「明日が 明日がー」 北斗の拳より
荒野に再び作物を実らせるため、村に種もみを届けようとするミスミ老人。種もみは今食えば食料でしかないが、育てることができれば未来に繋がる。種もみは「明日」だという老人だったが、卑劣な悪漢・スペードの手によって種もみは奪われてしまう。死の淵に立たされながらも老人は種もみに手を伸ばしつつ叫ぶ。「明日が 明日がー」
(解説)
種もみが明日に繋がるとはいえ、種もみに手を伸ばしながら「明日が 明日がー」って不自然じゃないのか。「種もみが 種もみがー」が自然じゃないのか。そんな不自然さがヒット。何かを奪われたとき等に使用された人気フレーズ。
◆「あるのか! ないのか!」 RYU FINALより
ストリートファイター3を漫画化したRYU FINALでの台詞。私腹を肥やすために多くの子供を見殺しにしてきた密猟者にムエタイの帝王・サガットの怒りが爆発する。「そうやって命乞いをする子供を貴様は一度でも助けたことがあるのか 答えろ!…あるのか!ないのか!」
(解説)
「あるのか!ないのか!」と言いながら密猟者に往復ビンタを食らわせるサガットの無表情がなんとなく面白かったのでヒット。何かの有無を問うときや、単に反復作業をするときにリズムにのって言ってみたりする。
◆「グレート」 ジョジョの奇妙な冒険・第四部より
第四部主人公・東方仗助の口癖
(解説)
なぜこれが流行ったのかが疑問に思われる方もいるだろう。我々がこのフレーズを初めて目にしたのは、連載中の扉絵で各キャラクターのプロフィールが紹介されている時であった。そこに「東方仗助 口癖…ドララ グレート」と書かれているのを見て我々は爆笑したのだ。「仗助がグレートって言ってるの聞いた事ねえ!」。この後に仗助はグレートを連発するのだが時すでに遅し、仲間内では「グレート」は凄くないものを指して言う台詞として定着してしまった。
◆「捨てられるーっ!」 キックボクサーマモル(読み切り版)より
「ムエタイを学ぶためには、おまえが父から受け継いだ空手を捨てなくてはならん。それがおまえにできるのか?」と問われたマモルの台詞。
(解説)
普通ならば空手を捨てることができるかという葛藤に何ページか費やされそうなものだが、マモルのシンキングタイムは0コマ。速攻で「捨てられるーっ!」。その決断力の異常さから大人気を博した台詞。主に何かを決断するときに使われる。
余談だがゆでたまご作品には流行した台詞が多く、キックボクサーマモルからは「カマキリボディ解除ーっ!」「おちおちバナナも食ってられねえ」スクラップ三太夫からは「ロボット清掃局局長 鉄槌管司です」ゆうれい小僧がやってきたから「謎 解明くん」など多数の流行語が生まれた。
皆さんの身のまわりでも、どうでもいい台詞が流行したことはないだろうか。そんな経験があったら、是非シチュエーションとともに教えてほしい。