バトルマンガのアナウンサー問題

ここでいうバトルマンガとは基本的に現実離れした能力のぶつかり合うマンガ、有名どころでいうとドラゴンボールとか幽遊白書のことなんだが、あの手のマンガのアナウンサー(多くの場合、審判を兼ねている)のスキルの低さといったらない。何を見ても「今の技はなんだ?」的な台詞を吐きながら驚くばかり。プロ意識の欠片も感じられない。そんな不満について語っていきたい。
語っていきたいと思ったんだが、そこに文句を言うのも間違ってる気がしてきた。というのも、ドラゴンボールのサングラスの人は突然現れた超人達に翻弄されることによってユーモラスに参加者の強さを演出しているわけであって、彼は作中人物としてはその役目をきっちり果たしてると言えよう。
幽遊白書の小兎はどうか。こいつもよくわかってない。「何々選手が消えたー」みたいなことばっか言ってたような気がした。しかしこいつのプロ意識は高い。結局は金持ちの賭け事でしかない暗黒武闘会において公平な審判であり続けようとする意識の高さ*1は尊敬に値する。だいたいあれって命がけなのだ。戸愚呂弟なんて、そばにいるだけで死ぬんだぞ。逃げないという一点だけで評価されても良いかもしれん。
いや、命がけといえばマジュニア戦におけるサングラスの人とかもそうか。なんだ、あいつらすげえ頑張ってるな。悪いことを言った。
一番大きな問題は、流派や技が多岐にわたりすぎている点だろう。例えばプロレスの実況はプロレス技について知っていれば良いが、異能力バトルマンガにおいては知識として知らなければならないことが多すぎる。しまいにゃ自分の名前に"流"とかつけて新流派を創設する奴まで出てくる始末(大豪院流とか)。個人の知識でフォローできるわけがない。
ん?大豪院流で思いだしたが、雷電は個人の知識でかなりの範囲をフォローしてたなあ…。そうするとやっぱりアイツらは勉強が足りないのか。もともと住む世界が違ったサングラスの人は仕方ないとしても、小兎をはじめとする異能力バトルマンガのアナウンサーはもっと努力して欲しい。なにせあの手のバトルマンガは達人同士ですら動きが見えないようなスピードの技の応酬であったりするわけなので、アナウンサーがしっかりしてくれないと金を払って見に来た観客はしょんぼりすることになる。
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*1:そのために準決勝以降は審判を降ろされてしまうぐらいだ