名がなんじゃ オタはどんな名でよんでもキンモクセイの香りがする

おたくって呼び名は内部発生したものではなくて余所から名付けられたもの、しかも蔑称だったわけじゃないですか。アキバ系だってそう。
なのにオタはなーんとなくオタクだのアキバ系だのという呼称を受け入れ、さらに自分の物にしてきた。
オタの武器ってこれだと思うんじゃよね。受け流したり上手に包み込んだりする能力。


そう思うと最近のオタブログ界隈で、秋葉に来る一般人叩きが盛り上がってるのはどうもなー。実害があった人が憤るのはわかるんだけど、ネット上でスクラム組んで目についた数人をブッ叩いたところでなんの解決にもならんっつう話でね。
平野耕太氏の日記における、

駅前で待ち合わせしていると、まあ居るわ居るわ糞メイドが。
オタクでもなんでもないただのブサイクが

ってのを普通に読めちゃった人は危険だと思うのよね。自分たちが馬鹿にされているという怒りを綴った文章の出だしで、別に敵意を持って迫ってきたわけでもない女をいきなりブサイク呼ばわり。
ヒラコー本人は別に言っても良いんだわ。いや、人を見て内容に対する評価を変えてるわけじゃなくて、これはいわゆるヒラコー節なんで文句言ってもしょうがねえわなってことで。ただなー。これを全員が鵜呑みにして「秋葉に来る一般人=倒すべき敵」って方向性で結束しても傷付く人間が増えるだけじゃないのかねえ。
オタって自分語りの前後に「イタイ話」って予防線を張ったりすることが多いよな。オタ同士でもイタイものが普通の人にとって受け入れられないのは当然だと思うんだよね。
「受け入れなくてもいいけど馬鹿にするな」というのはもっともなんだけど、そう言われるとコギャルブームの時に各種オタ向けマンガでコギャルが醜悪で愚かな脇役として描かれたり、コギャル口調が馬鹿のシンボルとしてあちことでネタにされてたことを思い出しちゃうのよな*1。まあ、それってコギャル文化が傍目に愉快だったからなんだよね。自分たちがコギャルのことをどう見ていたかを思うと今のメディアにおける秋葉ブームが一般人からどう見られてるかわかる…と言おうと思ったんだけど、コギャルブームって1996年前後だから10年も前のことなんだよなー。今大学生とか高校生とかだとわかんないかもしれん。
とりあえず、いずれ去っていくものを真っ向から受け止める必要はないんじゃないかね。瞬間的な怒りに全て対応していったらオタは死んでしまうよ。特に「幼女が大活躍するアニメを大人が鑑賞すること」が一般的な趣味として認められることは未来永劫ありえないと思うので、萌えオタの人とかが個別に対応してたら憤死しちゃうと思った。
まとめると「オタを馬鹿にする人がいても良いんじゃない?」ってこと。怒るのは自分自身のプライドがかかってるような局面だけで良い…ってまとめようと思ったんだけど、オタという名のグループに属してるという意識を持ってる人にとっては、これはプライドを傷つけられてる事態なのかもしれないなあ…。


まあ、あれだ。各自好きにやるといい。
(投げた)


関係ない話か関係ある話かわからないけど、むかし自動アンケート+で「秋葉を舞台にしたポスタルを作れ。スパロボのデモを口開けて見てるオタをマシンガンで一掃したい」とかいうネタがあった。
おそらく、自分たちのホームグラウンドを舞台にしたポスタルを作られたときに爆笑できるのはオタぐらいだと思う。そういう心は大事にしていくべき。
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*1:まあ朝日奈とか好待遇のギャルキャラもいますが