虎縞パラシューター

ネットであれこれ発言している非モテの人達に思う事は「今後うっかり恋人ができてしまった時大変じゃね?」っつうことだ。ほら、道を歩いてるときに空から虎縞ビキニが降ってこんとも限らんわけだ。しかもその日を境に毎日連続で5人もだぜ?曜日が進むごとに角の数が一本ずつ増える。なあ、果たして日曜日にはどんな頭になってるんだ?そんな角女が天空から矢のように降り注ぎ俺の心臓を一突きにする瞬間を心待ちにしておるわけよ。いやまあ、串刺しは困るので、道を歩くときには両の手の平を上にしたまま腕を突き出し、いつでも降ってきた虎縞ビキニをお姫様だっこできる体勢をキープ。最速で虎縞ビキニを気づかう言葉をかけることができるよう口の形は常に「大丈夫ですか?」の「だ」の形に固定。その状態であてもなく土砂降りの街をウロウロ。ところが上方にだけ神経を注いでいるために猛虎のようなツラ構えの若者と肩が触れて一方的なエンカウントバトルが発生。口を「大丈夫ですか?」の「だ」に固定していたため「ごめんなさい」のタイミングが遅れてしまったためにボッコボコだ。でも、つきだしてた腕はへし折りやすいと怖い若者に大好評。あと、「だ」に口を固定してたのが功を奏して極めてスムーズに「タスケテー」って言えた。こうやってボコボコにされることでどんどんゲージが溜まって、満タンになったときに秘密のコマンドを入力すると天から美少女が!でもコマンドが不明。お友達と一緒に探してみよう。
つまりまあ、降ってこない。
いや、降ってこないけど、これはぶつかったのが美少女だったら問題なかったわけなので、あれだ、Y軸に神経を注ぎすぎたのが敗因だ。見るべきは前。前向きな姿勢が評価される時代なんだよネー。
降るのを待っているだけの男になりたくない。もっと能動的でありたい。だから降ってくる女よりは地上から2メートルぐらいの位置にプカーッて浮いてる女性が良い。横スクロールアクションの足場的女ね。腹をパンチで突き上げると口からコインを出す。
おっと、前向きさと男らしさと夢見がちさを同時に見せつけてしまったぜ。またモテてしまう。どこかで。
そのどこかってどこかなー。それを探すのが人生なんだよねー。間違いなくどっかではモテてるはずなんだけど、それが俺の視界の及ばぬ場所であるのが問題。これだけ生きてて目に入らないことから考えると天の上とかなのか?するとやはり降ってくるのを待つしかないわけか。根比べだな。天と。俺の。