オタ方謙三 悩み相談

  • 九尾のネコ鞭-俺にもヒロインをプリーズ。

http://d.hatena.ne.jp/maroyakasa/20060704#p1

でもさ、結局「閉塞感」の打破は「恋愛」なのかよ、と私は思う。そのことに気がついて愕然となる。それしかないんか。「恋愛」抜きで、この「見えない敵」は倒せないのか?ひょっとして。この「退屈さ」「閉塞感」「不安」は、ヒロインなしじゃどうしようもないのか?

この手のフィクションって、きっかけを生むために主人公が努力してる事ってまず無いからなあ。なんのとりえもない男の子が異世界に召喚されて勇者扱いだとか下宿先が女ばっかりでモテモテだとかいう棚ボタ感がオタに大人気。しかし何の努力もなしに夢が実現できてしまっては話としてあんまりなので、全編を通して一度ぐらい奮起して見せる。そしたら今までの人生で全く頑張ってこなかった事実が一瞬でチャラ! 晴れて成功者になることが許されたりする。女の子が勝手に押しかけてきて勝手に自分の事を好きになって勝手に現状打破の後押しをしてくれる可能性は誰にも平等にあるわけだからなー。皆も、その確率を高めるために通販でペンダント買ったりしてるんじゃろ?
しかしこれは恋愛に限らず、人が2人いれば物語が生まれるっつうだけの話かもしれんよね。それが1対1のこともあれば、自分対社会であることもあり、時には自分と自分の対話だったりもする。その中でも恋愛は手軽にドラマを生みやすいんで重宝されてるんだろうなあ。興奮状態の人が2人だもん。そりゃほっといても物語になるよ。
あっ、でも山登りとかすりゃ山VS自分って構図ができるわけじゃん。探せば多分、戦う相手なんていくらでもいるんだよ。問題は物語の主人公でもないくせに積極的に対戦相手を探さない態度!「俺が召喚されるんじゃなくて俺が異世界を召喚してやるぜ」ぐらいの積極的な態度だよ!適当に山とか言ったけど、山を敵だと見据えりゃ一生涯のドラマチックが約束されたようなもんだ。女なんて山に比べりゃ小せえ小せえ。
山はいい。恋人がいなければ山に登れ。恋人のいない男達がこぞって山に登り、やがて山の頂上は独り身の男でいっぱいになる!そうするとだな…。ん?どうなるんだ、これ?あれっ…別にどうにも…。
まあ、会えるかもしれないじゃん。登山の途中にさ。女と。