在りもしない会社名に驚くのこと

自転車で器用に夏の日差しをかいくぐりながら走っていると、視界の隅に映ったビルの郵便受けに「株式会社 ワロタ」というふざけた社名が。
このような社名を良しとした度の過ぎたお調子者のことを考えて少々憂鬱になり、しかしながらこの社名が社会で通用するほどにあの匿名掲示板は市民権を得てしまったのかということに驚愕しつつ、数歩戻って社名を再確認してみると。
「株式会社 クロタ」
俺はそのビルに深々と頭を下げ、さらに西の果てに住むというひろゆきに頭を下げ、再び自転車に乗ってその場をあとにしたのだった。