ピッと凛々しく

近所の寺の前に月替わりで替わるありがたい教訓がしたためられた貼り紙がある。そいつに現在書かれている言葉が「気がついたら背すじを伸ばそう」であり、これがまた役に立っておるのですよ。
普通に生活していて自分の姿勢にまで気が回ることは滅多になく、さらに背すじが曲がっている時といったら体力的にも精神的にも疲れているときであろうから、ますますそんなことには気がつかない。というわけで自宅に帰る途中に必ず目にすることになるこの貼り紙はとても嬉しいものなのです。良かったらずっとこの教訓のままにしておいてくれないかなあ。
「いやいや、きみ。だったら自分で同じ内容のものを書いて家のドアにでも貼っておけばよろしい。嫌でも一日数回目にすることになるから、こちらの方がずっと効率が良かろう」
まあ、それはそうなんですけどね。こういうのって人に言われるからいいんじゃないですか。寺の坊さんに言われてると思うからこそグッとありがたみが増すわけよ。