ウェブとドッペルゲンガー

今日も今日とてぼんやりとキーボードを叩く俺です。俺とはつまりルー&シー。ルー&シーのシーの方です。ルーの方?ルーの方はマンションの屋上の貯水タンクの中でブックブクに膨れ上がってます。貯水タンクの中にいる方がルー。んでもってベッドの下の隙間で息を潜めてるのがシー。あれ?じゃあ今キーボードを叩いてる俺は誰だ。なんかノリだけでしゃべってたら俺がいなくなってしまった。存在する不在こと俺。まあ、ネット上に漂う人格なんざ実在するかしないかわからんようなものですよ。
いや、でもですね。俺の書いたことが全く曲解されて伝わった場合、相手にとって俺という存在は、オリジナルである俺(以下俺ジナルと呼称)とは違うわけじゃないですか。じゃあ彼にとって元の俺はいないも同じだったりするんですかね。曲解であれ思考のとっかかりを作ったわけですから俺が存在することは間違いないんですけど、その俺はどうも俺の知ってる俺じゃないらしいという。明らかにこっちを見てるんだけど彼の目に映る像を見てみたら全然知らない奴が映ってたりするのはどうも居心地が悪いというか。こういう場合、解ける誤解であれば解いておいた方が良いかとも思うのですが、ネットだと無数の俺の虚像が勝手に町中に飛び出していくケースがあるわけですよ。例えばニュースサイトの一行コメントとかとともに。
でもまあ、あんまり気にせんでいいのかなという気もする。元の俺自体が大した俺じゃないので分身の生命力も弱いらしく、外気にしばらく晒されていると溶けてなくなってまうようだし。
それはともかく問題は今の俺。内在する不在感。自分で自分がわからないのに他人に自分をわかってもらおうといういのが図々しい話。まったく俺は誰なのか。サイコロ振って決めてみようと思ったが、特にどの目が出たら何であるかを決めずに振ったので何の収穫も得られなかった。ちなみに出た目は4。