自殺予告とホームラン

アグレッシブな自殺予告の手段として、高々と掲げたバットの先で天国の方を指すというものを考えた。人は全て天から落ちてきたという説を信じるならば天に召されることはまさにHOME RUNであり、響きとしても「葬らん」に似ていることから考案した。まあ、問題は天国の方角がわからんということだ。天に向けたバットをあっちでもないこっちでもないとフラフラ動かしているうちに、自分のあまりの間抜けな行動に死ぬ気も失せてくる。そんな時だ。デッドボールが脳天に命中するのは。意図せぬ形のゲームセット。ワンアウト即終了。白昼のコールドゲーム。試合の終わりを告げるサイレンの音…いや、これは救急…車…か…。