げんしけん8巻

あらすじ:今まで色んな事あったけど恋愛という濃密な人間関係の前ではどうでもいいぜ!
んあー。恋愛がドラマチックなことも主人公である笹原の周囲が物語のメインになりやすいのもわかりますけどさー。今まで恋の話は作中で何度もあったものの、カメラがそこに固定されなかったのが良かったのになあ。「色々なことがある。その中には恋もある」っつうね。流れていく視点が一瞬だけ捕らえる恋人達(オタ)の表情。それが今後出る9巻も含めた2巻半、ハンディカメラが笹荻を追いまくりなのかと思うと、けっこうだるいなー。カメラがよそを写そうとしたとたん荻上が安いトラウマ持ち出してカメラの引止めを謀るシーンが見所です。あのにゃんマゲめ。
なんか「ここはグリーンウッド」のラスト付近ってリアルタイムで読んでた女子はどう思ってのかなーなどとあんまり関係ないことを思った。

シドと白昼務

DS用にリメイクされたファイナルファンタジー3、意識して演出や台詞をファミコン版同様の軽さにしたらしいと聞く。
中でもなんかすげえなと思ったのが、シドが船を飛空艇に大改造するシーン。
「船を改造せねばならん」とかいう台詞のあとにAボタンを押すと「できたぞ」。その間、シド棒立ち。まじで?おっさん一歩も動いてないように見えたけど。
画面がリアル(まあ、便宜上こう表現)になったことによる意図せぬ面白さだなー。
昨今のRPGの常識から考えると しばらく時間がかかるからそこのベッドで休んでなさい→暗転→なんかすごい勢いで作業してるデモ→朝だよー→完成 ぐらいの流れは当然であろうものを、それがなんとボタンひとつ。「ボタンひとつ」がいまだに文明の進歩を表すフレーズとして使われてることから考えると、これは進歩だよな。ゲームはまだまだ進化するぜ。
あとずっと思ってるんだけど全RPGは宿屋に泊まったあとに暗転して音楽が流れる演出を止めたまえ!あれ待つのだるいの!

時をかける少女についての疑問

ハートウォーミングストーリーの中の異分子・高瀬(いじめられっ子)についての疑問点なんじゃけど、彼って叔母さんが言うところの「あなたが幸せになってる裏で不幸になってる人がいる」の不幸になってる人ですらないんだよな。あくまで不幸認定対象は消火器バウンドを頭に受けた奴。わざわざこんな流れにしなくても、これ別に高瀬が不幸な人って展開で良くない?何故に発狂して突然の加害者に。不幸な人にすらしてもらえないっつうぐらいの切り捨てられっぷりが全体の温かさから考えるとどうも気になる。
可哀想な高瀬を見て真琴が考えを改める構成でなんら問題ないと思うけどなあ。高校生女子が底辺男子を気にかけるのはリアリティがないからだろうか。それとも絵的にショッキングシーンがあったほうがええかなってことだろうか。